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すす竹売り

宣布工夫:2018-06-13内容泉源:VOA英语学习网

むかしむかし、吉四六さんと言う、とてもゆかいな人がいました。 曩昔、吉四六さんはキジを売っていると勘違いさせて、カラスを売りつけて大もうけした事がありますが(→おとりのキジ)、これはそれからしばらくたったある日のお話しです。

今度は吉四六さん、町にすす竹を売りにやって来ました。

「ささや~ぁ、すす竹~ぇ」

吉四六さんが声を張り上げて町の中を歩いていると、その姿を見た一人の贩子が隣の店に飛び込みました。

「河内屋(かわちや)さん! ちょっと、ちょっと」

「これはこれは、虎屋(とらや)さん。どうしました?」

「ほれ、いつか。

かごの上にキジを乗せて安い値で『カラス、カラス』と言って売りに来た男がいましたね。

それを見て『きっと、カラスとキジの見分けがつかない田舎者だ』と思って、『カラスをくれ』と言うと、中から本物のカラスを取り出して売りつけたではありませんか」

「ああ、ありました。覚えていますよ」

「そう、その男が今、すす竹売りに来たんですよ。

どうです?

あの時の腹いせに、うーんと油をしぼってやろうじゃありませんか」

そう言って虎屋と呼ばれた男は、河内屋にある作戦をささやきました。

「なるほど、これはおもしろい」

「でしょう。そら、やって来ましたよ。・・・おい、すす竹売り!」

虎屋が吉四六さんに、声をかけました。

すると吉四六さんは、すぐにやって来て、

「へい、ありがとうございます」

と、頭を下げました。

「ささを、一本くれないか。いくらだ?」

「はい。十文でございます」

「それ十文だ。とっときな」

「はい、ありがとうございます」

「おい、おれには、すす竹一本くれ」

今度は、河内屋が声をかけました。

「はい、ただいま」

吉四六さんが何気なくすす竹を一本渡すと、河内屋はいきなり怒り出しました。

「おいこら! これは虎屋に売ったのと同じではないか! 虎屋は『ささ』で、おれは『すす竹』と言ったんだ!」

虎屋も、吉四六さんに詰め寄りました。

「そうだ! 『ささや、すす竹』と言うからには、違う物でなければならん。

見れば、みんな同じ物だ。

お前はかたり(→人をだまして、お金を取ること)だ!

ふといやろうだ!」

全くのいちゃもんですが、でも吉四六さんは平気な顔で言いました。

「これはこれは、誰かと思ったら、虎屋の旦那で」

「うん、いかにもおれは虎屋だ」

「お名前は、権兵衛さんで?」

「ああ、権兵衛だが、それがどうかしたか?」

「ヘヘへ、そちらさまは、河内屋の久六(きゅうろく)さんで?」

「そうだ。河内屋が屋号(やごう)で、名が久六だ。さあそれよりも早く、ささでないすす竹を寄こせっ!」

すると吉四六さんは、腹をかかえて笑い出しました。

「な、なにを笑う!」

「いや、実はわたしの売っている竹は、屋号が笹屋で、名前がすす竹と申すのです。

屋号で呼んでも名前で呼んでも、物はどちらも同じ物ですよ」

それを聞いた二人の贩子は、

「ちくしょう、またやられたわ!」

と、言って、おとなしく店の中に帰って行きました。

来自:千亿国际文娱网页版_千亿国际文娱|www.qy449.com 文章地点: http://www.tingvoa.com/html/20180613/565320.html

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